1. 関節モビライゼーションと関節マニピュレーション (Mobilization/Manipulation)の定義

  Kisnerらの定義では、同義語として用いられることが多く、治療目的に応じて、

 生理的運動 (accessory motions) または副運動 (accesory motions) を用いて、

 種々のスピードと振幅で関節と関節周囲の軟部組織に適応する他動的で技巧的な

 徒手療法手技である (Kisner, 2002)。

2.静的関節モビライゼーションの治療原則

 筋が弛緩した安静肢位で行う。ゆるみの肢位で、関節の遊びと構成運動からなる

 副運動とよばれる関節包内運動を考慮し関節をモビライゼーションする。

 構成運動が低下し可動性が低下すると考える。

 凹凸の法則に基づいて操作するのが原則。

3.運動モビライゼーション手技 (Mobilization with Movement (MWM)

4. 共同回旋

 共同回旋とは、骨のらせん運動に伴って発生する回旋である。

 たとえば、脛骨が大腿上を伸展する時、上腕骨上を尺骨が伸展・屈曲する時のような

 らせん的運動時に出現する。

 この回旋はclose-packed position(しまり)方向に動くとき関節包内でねじれとして

 出現する(Kessler)。

 静的モビライゼーションではゆるみの肢位で操作するが、

 モビライゼーションPNFの共同回旋手技はしまりの肢位で操作するのが特徴である。

 (文献)

 Kisner C, Colby LA, Therapeutic exercise foundations and techniques, 4th ed.

 p216-256FA DAVIS, 2002.

 

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連結運動

1.脊椎の側屈と軸回旋(coupling pattern(連結パターン)

 頸椎の回旋時に側屈が同方向に生じる (YIshii,2006)。  

 脊柱の側屈時に軸回旋が連結パターンとして生じる (White, 1990)。

椎間関節の構造により、中部・下部頸椎、上部胸椎 (C2-T4)では

側屈と軸回旋が同方向に起こり、中部・下部胸椎の側屈と軸回旋の連結パターンは

いずれの方向にも起こり得る。

腰椎は、屈曲位でも伸展位でも側屈と軸回旋が逆方向に起こる。

L5-S1の側屈と軸回旋は同方向に起こる (左に側屈すると棘突起は右に動く)

(Pearcy1990)。

モビライゼーションPNFの連結運動促通手技では、

肩甲骨・骨盤のPNFのパターンを用いた抵抗運動時に間接的に脊柱を操作し、

モビライゼーションを行うのが特徴である。

 

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