静的モビライゼーションから動的モビライゼーションへ

  上肢帯の解剖学的関節は肩甲上腕関節(肩関節)、胸鎖関節および肩鎖関節であり、

 機能的関節には肩峰下関節と肩甲胸郭関節がある。

 肩関節の運動は、これらの関節が協調して作用するため、上肢帯へのアプローチは、

 機能的な関節の主動筋の強化と柔軟性および体幹との協調性が必要であり

 静的なモビライゼーションでは対応できない。

  また、関節への動的な剪断力により機能障害は静的なモビライゼーションのみで

 解決できない。

  なぜならば、関節周囲筋の筋出力によるこわばり(stiffness)により、

 動的な摩擦による剪断から回避しているので(van Wingerden, 2004)

 筋出力を伴う運動(動的)モビライゼーションが必要である。