【監修の序】

 

 1940年代後半に開発されたPNFproprioceptive neuromuscular facilitation:固有受容性神経筋促通法)にモビライゼーション技法が新たに加わり「モビライゼーションPNF」が完成しました。

新井光男教授(つくば国際大学)が研究されてきたPNFとモビライゼーション技法との一体化が可能になりました。新井教授はPNFだけでなくモビライゼーションにも造詣が深く、両技法を通して臨床の場で得られた成果を経時的にまとめただけでなく、オリジナリティの高い臨床実験による研究活動を約四半世紀間続けてきました。

これらの成果がついに本書にまとめ上げられました。世界的にみても極めて価値の高い画期的な書です。

本書は理学療法技術を中心としているので、カラー写真を多用しセラピストの手の位置や力の向きなどがわかりやすくなるような多数の工夫がなされています。

 モビライゼーションPNF手技は、痛みの軽減・除去のほか関節可動域の改善や痙縮・固縮筋の筋緊張改善のために使用されます。患者さんやクライエントには朗報といえるでしょう。治療技術は絶えず変遷を経るため、本技法はこれからも“進化”し続けると思います。理学療法士を中心とするセラピストがモビライゼーションPNF技法を身に付け、経時的効果の伴う安全な治療を患者さんらに提供できることを監修者として切に願います。

 本書の不備な点については、読者諸氏の御教示をお願いします。

 

 

平成2110月 柳 澤  健